世界一周: ボスニア・ヘルツェゴビナ

ちょい、トゥーマッチ・・・

10時過ぎにツーリストインフォメーションに行き、やる気のないおばちゃんをあれこれ質問攻めにして必要な情報をゲットした後、サラエヴォ事件現場向かいにある博物館を覗いてみました。

入場料2KM (=1ユーロ)。
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中は1部屋で、壁の周りをぐるーっと展示物が飾っています。とても小さいです。
写真撮影はOKでした。
客は・・・オイラだけしたのん。
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ボスニア軍の銃。貝細工でしょうか、とても綺麗に装飾されています。
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そして、この人がセルビア人青年ガブリエルです。
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彼が持っていたカバン
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暗殺に使用された銃
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暗殺後に出た号外新聞
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なんか、どれもアッサリ展示されていたのですが・・・・いや、アッサリ済ませるものじゃないよね? なんか小さな博物館だったのに、1つ1つ英文の説明を読んでいたらエライ時間がかかってしまいました。
疲れた・・・・・

頭の中はすっかりガブリエルでいっぱい。ガブリエルを脳内に抱えたまま、職人街を抜けて東へ歩いてみました。

この職人街、前の日記のあきさんのコメントにあるように、ほんと和風なんですよ。
なんか下町みたいな? 場所によっては遠くから見ると、川越とかに見えます(笑)。
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でも、その隣にモスクがあったりね・・・・
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カトリック教会、セルビア正教会、イスラム教のモスクが混在しているこのサラエボ。
面白いんですけど、なんかクロアチアから来たらちょっとその違いに驚いちゃう。というか、オイラ若干やられぎみ・・・泣

そして観光地である職人街をちょっと出ると・・・
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戦争で受けた銃弾の後がそのまま残されている建物があちこちに・・・
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発展してきている部分と、お金がなくて改修できずそのままになっている部分のギャップにもやられます。
本当に蜂の巣みたいなんだね・・・・・・

そしてトラムが通っている大きな通りにあるのが、この Holiday Inn Sarajevo。
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(右側の黄色い建物がホリディイン)

このホテルは、戦争中も営業し続けたという気骨あるホテル。当時はここに沢山のジャーナリストが詰め、戦争の様子を伝えていたのだそうデス。
そしてホテルの前を通るこの大通り。

この辺りから西へ向けて(写真奥へ向けて)、通称「スナイパー通り」と呼ばれていた道。
この道沿いに沢山の狙撃兵が潜み、動くもの全てを射殺したところ・・・。
沢山の子供・女性も犠牲になったのだそうです。
そして沢山の犠牲者を出した戦争。

あまりにも死者の数が多く、遺体を埋葬する場所がなくなってしまい、終にはサラエボオリンピックの会場であったスタジアムが墓地となってしまいました。
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国を挙げてのスポーツの祭典会場であったスタジアムだったのに・・・
私と同じ年代の人であれば、確実に戦争を体験しているって、平和ボケしてしまっている私にはやっぱり想像できません。戦争に関しては、クロアチアだって同じように被害を受け、沢山の犠牲者を出したことに変わりはないのですが、ここまで「これでもかっ!!」って戦争の爪あとが残っていると、正直気持ち的に too much。

なんだか気づかれと、歩き疲れで、どんより落ち込んでしまいました・・・・・・・
という訳で、とぼとぼ歩いて駅へ。
明後日はもうベオグラードに移動します。なんかこれ以上いたらだめだ~。

てか、ザグレブ戻りたい。


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