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日野で歴史めぐり – 新撰組 ~佐藤彦五郎新撰組資料館!

佐藤彦五郎さんのお参りを済ませた後は、大昌寺からまっすぐ歩いて3分ほどのところにある、佐藤彦五郎新撰組資料館へ!!

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のぼりが沢山あって、遠くからでもすぐわかります (笑)。

この資料館、ご覧の通り普通のお家の一角!!
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。。。立派な家だ。。。

そう、ここは佐藤彦五郎さんのご子孫 (十六代目) である、佐藤福子さんがやってらっしゃる資料館なのです。

日野市には、ご子孫がやられている資料館が3か所あり、そのいずれも毎月第一・第三日曜日しか開館していません (12時~16時)。ご自宅の一部を改装するなどしてやっていらっしゃる上に、案内してくださる方もいてとてもありがたいと思います。

ちなみに入館料はどこも500円 (大人)。

館内は撮影禁止なので写真はありませんが、もう興奮する品々が所狭しと飾られていました。そして福子さんのリアル解説付き!!「これ、私が見つけたんですけどね」って何度か言っていて、その度にすごいすごいと興奮(笑)。毎度、古文書を慎重に調べて本物かどうか確認するんですって。新聞発表もするそうですが、ウソは載せられないので結構大変な作業なんだそう。

近藤勇から贈られた拳銃が出てきたときは、警察に届け出て、東京都に届け出て、歴史的なもので古式銃だから大丈夫ということを時間をかけて説明したと仰っていました。「じゃないと没収されちゃうから、冷や汗ものでした (笑)」と福子さん。「近藤は剣の人だと思っていたから、拳銃を持っていたとわかった時は、やるな近藤と思って興奮した」ともおっしゃってました(笑)。

司馬遼太郎が【燃えよ剣】を執筆した時には、福子さんのお父様にお話を聞きにいらっしゃっていたのだそう。すげぇー。

何と言っても彦五郎さんは、新撰組のスポンサーでしたから、近藤・土方家等よりも、より多くの新撰組に関する品々があるのだそうです。土方が、死の直前函館から市村鉄之助に、自分の写真 (あの有名な写真) と遺品を持たせて日野の佐藤彦五郎を訪ね、自分の函館での様子を語って聞かせよと言ったくらいですから、そういったゆかりの品々が多いのも納得です。

沖田総司の手紙も、展示されていました。もちろん本物デス!!
山南啓助の死を彦五郎に知らせる手紙です。泣きそうです(笑)。写真はありませんが、福子さんのブログに該当記事がありますので、リンクを貼っておきますです。

沖田総司の書簡
沖田総司書簡_土方くん

そういえば、説明の途中で福子さんが 「みなさん、新撰組のファンですか?」とおっしゃってたんですよ。その時は「新撰組のファンじゃなかったら、来ないわよ」と思ったんですが、最近は「嵐ファン」がいるんですって(笑)。新撰組の話をしてもあんまり反応がないので、なぜかと思って聞いてみたら・・・・新撰組自体はさほど興味がなくて、嵐が好きで来たんだとか。。。

そうそう、嵐にしやがれでロケしてたんですよねー。杏ちゃんと。見ましたww
TVの影響ってすげぇなぁ・・・・笑

あとは、佐久間象山先生が酒の席でしゃらしゃらーっと書いた掛け軸とか(笑)、歳三が彦五郎さんに宛てた手紙とか、沢山拝見させていただきました。歳三からの手紙は、自分の名前の部分を切り取った状態で、彦五郎さんを配慮したものになっていて感動 (しかも、大政奉還の噂を聞きつけて、それを知らせるための手紙だった)。。。

新撰組も後半は追われる側になり、歳三など新撰組の名前が入っていると、反政府軍としてみなされてしまったりするので、大変だったそうです。佐藤家も反政府軍に加担しているということで、一家散り散りになったそうですが、各自が持てるだけの品々を持って逃げたため、今でもこうして私たちが見ることができるということで。。。すごいです。

実は家を出るときは、ゆかりの品々が展示されているのをさらっと見て終わると思ってたので、こんなにテンションあがって時間を忘れるなんて思ってもみませんでした。久々に歴史にめいっぱい触れられて楽しかった!!ってことで、字ばっかりで長い日記になっちゃった(笑)。続きは次の日記で!


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