今日10日から、1泊2日でツアーに参加しています☆
ということで、朝7時にルーブル近くの広場集合。早いし眠いし暗いし・・・笑
ツアーは、全部で20人。
私のほかにも1人、1人で参加している女の子がいたので一緒に周りました♪
このツアー、ロワールの古城とモンサンミッシェルを周るもの。
当初、自力でモンサンミッシェルに行こうかと思っていたのですが、面倒なのとホテルがどこも一杯!! なにやら今ハイシーズンらしいです、フランス(涙)。ってことで、ロワールもいけるなら・・・ってことで、珍しくツアーに参加してみました。
このお城、フランソワ1世が建てたお城。
ロワール渓谷に建つお城の中で最大のものらしいです。
フランソワ1世を含む歴代3人のフランス王 (シャルル8世、ルイ12世、フランソワ1世) は、100年戦争が終わってほっとしたのか、イタリアに遠征というか旅行にでかけるようになったんですね。
平和になったから、ちょっと旅に出たくなったのでしょう・・・・・
その時のイタリアは、ルネッサンス期真っ只中。
こんな豪華な建物、フランスにはねぇべさー
と言ったかどうかは知りませんけど、イタリアのあらゆるものに目を引かれた王様達。
料理人、建築家などあらゆる人々をイタリアから連れてきて、フランスにその文化を根付かせようとしたのだそうです。
そんでもって、フランソワ1世がイタリアからつれてきたおじいちゃん。
その時すでに結構なお年。そして絵を3枚だけ持ってきたんですって。
2枚は宗教画。
そして残りの1枚は、1人の女性をモデルにした絵。
そう、この絵こそが、今ルーブル美術館で見ることができるモナリザなんです。
もうお分かりですね、フランソワ1世がイタリアから連れてきたおじいちゃんは、レオナルド・ダ・ビンチその人だったのです。
フランソワ1世が連れて来なければ、ルーブルに飾られることは無かったかも知れないと思うと、歴史ってスゴイ。いろんなところで、いろんなことが繋がったり、交差してます。
ちなみに、フランソワ1世はこのモナリザをお風呂場に飾ってたらしいです(笑)。
さてさて、お話はお城に戻りますが・・・・
イタリアでルネッサンスが流行っていた頃、フランスではゴシックでした。ルネッサンス様式はシンメトリー。そう、左右対称です。でもゴシックは、なんかちょっと違う
もうちょっとでこぼこ、ちぐはぐ、その違いが面白い。
そしてこのシャンボール城を後ろからご覧ください。
一見シンメトリーに見えなくも無い外見です。あら、やっぱりルネッサンスを気に入ったのね? と思いきや、近づいてみると・・・
細かいところで、全然左右対称じゃないのが分かります。
ルネッサンスの華やかさに魅了されたのも事実。
でも、作っているうちにどうしてもゴシックも取り入れたくなっちゃって、双方の建築様式が織り交ざっているのがこのシャンボールの特徴なのだそう。
こうして理解してからみてみると、面白いなぁって感じます。
そして、上記写真の中央にある一番高い塔。
この中には、2つの螺旋階段があるのですが、それぞれの階段の入り口から2人の人が同時にてっぺんまで登っても、絶対に途中で出会うことは無いのだそうです。
これ、ダビンチの設計なんですって。
すげーーーーーーー。
登ってみたい・・・・
でも、この頃のダビンチ、結構なおじいちゃんで特に何かを成し遂げたということは無かったようです。沢山の人が集まると、宴会を企画するのが主な仕事だったとか。
・・・・宴会部長・・・
ちーん。
そして次に訪れたのが、ロワール川のほとり。
美しいデス!!!
ちょっと分かりにくいですよね・・・。
このお城の裏っかわに、聖堂があるのですが、ここが17歳のジャンヌダルクがお祈りをささげた場所なんです。
へっぽこ皇太子シャルル7世を救いにやってきたジャンヌダルク。フランスではオルレアンの少女と呼ばれているそうですが、100年戦争を終結させ、オルレアン(村の名前)を解放し、シャルル7世の目を覚まし、ランスで戴冠させるという偉業を成し遂げたのに、裁判に掛けられ魔女として断罪され19歳で処刑されてしまった女の子。
若干ホントかいなって思う話ですが・・・・ホントなの?
なーんてことを思いつつ、ロワールの美しさにウットリ・・・・・
なんでこんなにキレイに川面に写るのか・・・・不思議だー・・・
やっぱり水辺って癒されますネ☆
ってことで、このあとは城下町アンボワーズでランチ休憩デス。
でも私たちは、サンドイッチみたいな軽食を買って早速お城の中へ・・・・・・・
と言っても、お城に入るわけではなく・・・(そこまでの時間は無かった)。目指すは~
↑この建物!
なんとこの中には・・・・
ダビンチのお墓があるのです!!!
(墓好きw)
スゴイ~! 実は知らなかったので、超ラッキーです(ヲイ)。
ツアーに参加してよかった・・・・・笑
イタリアからつれてこられて、フランスで亡くなってフランスで埋葬。
これでよかったのかな、ダビンチ・・・。
このお城、大人気のお城なんですって。
毎年、かなりの観光客が訪れるそうです。
そしてこのお城、国とか都市などの政府が持っているわけじゃなくって、なんと個人所有なんですって。
名前は忘れちゃいましたが、チョコレート会社の社長さんが持っているのだそうです。
このシャチョーさん、世界で初めて板チョコを作った人としても有名なんだとか。それまでのチョコは、ショコラとしての飲み物だったんですが、固めてみたようですよ(笑)。
でも、写真でも分かるとおり修繕や警護にかなりのお金がかかるらしく、「儲けはゼロ」みたいです(笑)。でも儲けとかじゃないんですよね、きっと。
オレ、ロワールに城持ってるよ
みたいな。
そんな感じで。
何の木だか分かりますか?
これね、
レバノン杉なんです。
こんなところでお目にかかるなんて。建築材木としてももちろん使われているそう。あちこちに立派な杉が生えてました。
このお城、その昔はヘンリー2世(フラ語読みだと、アンリ2世)が所有していました。
そして、その奥方がカトリーヌ・ド・メディシスさん。「メディチ家から来たカトリーヌ」という意味のお名前の奥方。顔が、怖い人です。中身も怖かったみたいです。
一応、この絵のしたには、旦那さんのイニシャルHと奥さんのイニシャルC(カトリーヌのC)が装飾されているわけなんです。
(Cは、シャネルのロゴと同じで逆向きのが重なっている感じです)
でもね、この絵のすぐ隣にある扉の上には、こんな文字が施されています。
これね、パッと見ると・・・・HとCを重ねたものかなって思いますよね。
(Cは、その上の写真と同じでシャネルのロゴを思い浮かべてください)
でも、実は・・・・
HとDらしい。
てか、Dって誰よ!?
Daidai?
・・・・すみません。
ルイーズ・デュパン
愛人です。
デュパンのD。
ってことで、愛人には「あれは、Dさ」と言い、奥方には「何を言ってんだ、あれはCだよ」と言っていたヘンリー2世。ろくな死に方しません。
・・・って言ってたら、本当にろくな死に方しなかったみたいです。ちーん。
ちなみにこのお城に、一度だけルイ14世が来たことがあるらしいです。
なんか、勝手にやってきて、一方的に上記の自画像を送りつけてきたらしいです。なお、これは絵よりも額縁の方が高いとのこと(笑)。
ちなみに、このお人。なんとかデュパンさん。苗字が同じなので、上記のルイーズ関連の人ですが・・・(忘れちゃったw)。
この人、確かジョルジュ・サンドの曾おばあちゃんかなんかなんですって。すげー。あ、ジョルジュサンドは、ショパンの元カノです。リストとも付き合ってました。
で、このお方には子供がいたんですが、その子供のために呼んだ家庭教師が、ジャン=ジャック・ルソー。
すげぇ。
歴史って面白いデス。
このツアーのガイドさん、フランス政府公認ガイドの方なんですが、話も面白いし話し方も上手で、歴史についてもかなり深く掘り下げて話してくれるので、今日はホント1日色々お勉強できました。
たまにはこういうのもいいよね。
あ、このお城の周りにね、なんとはじめて見たんですけど、野生のシクラメンがたくさん咲いています。
お店で売っている鉢植えのものより、全然小ぶりな花で、こっちの方が数倍キレイ! 野生ってスゴイ。
今日のツアーはまだまだ続くのですけど、今日はこの辺で。
また明日~。ごきげんよう~。