日本からみているだけではよくわからなかった中国。
確かに、
「情報コントロールしている」
っていうのは漠然と知ってはいましたが…。
実際に中国に1カ月いてみて、初めてわかったことも盛りだくさん。
3泊4日の旅行じゃ気付かなかったわ~。
まずは、blog でも嘆いたけど、ネットの制限。
facebook, twitter, youtube・・・検索結果も中国政府の意向にそぐわないものはすべてブロック。ダライラマ関連のページは1つも開くことができませんでした。
これは本当にイライラしたなぁー・・・。なんてことはないページも開かないの!
Sandy は香港のネットバンキングが開かないと言って困っていました。
ニュースも制限。
成都で中国のニュースを見てたときに気付いたのですけど、ずーーーーーーーっと同じニュースを繰り返してるの。まったく同じもの。
Sandy に聞いてみたら、ニュースの内容をフィルタかけて制限してるから数が少なくって、しょうがないから同じものをずーっと流してるだけなのよと・・・。
ついでに、「BBC とか CNN とかせめてあればねぇ」なんてポロリと言ったら、「そんな外国のニュースを中国で流すわけないでしょ」 とぴしゃり。あぁ、そういうことなのか・・・。この宿がケチなんじゃないんだ・・・(笑)。
そして情報の監視。
電話、メッセンジャー、ネット上の書き込み・・・すべて中国政府によって監視されているんですって。聞いたことはあったけど、本当だったとはね。
21世紀よね、今。
映画じゃないわよね・・・?
去年、チベットでガイドをしていた人が、中国でメジャーな QQ というメッセンジャーソフト経由で、うっかり中国当局を怒らせちゃうような発言をしたらしく (本人は意識してなかったみたいですが)、翌日公安がやってきて、1日拘束されたそうです・・・。
本当にあるんだね、こういうこと。
チベットでガイドをしてくださったチベタンも、そこら辺に座っている僧侶が本当の僧侶とは限らないって言っていました。数ヶ国語を理解できるスパイが、僧侶の格好をしてガイドが変なことを言っていないか監視しているのだそうです。だからうっかり変なことを言えないんだよって、苦笑していました。
チベタンと言えば、ネパールやインドを中心に約100万人が海外逃亡しているのですって。でもって、海外にもチベタンをマークしているスパイがいるのだそう。なんだ、KGB とかですか?
もう1つチベタン関連…彼らは基本的にパスポートを持つことを許可されていないんです。
驚いたよ。
もちろん持っているチベタンもいるけど、中国政府の許可がもちろん必要で、本当に難しいものなんですって。ただ、外国人と結婚して海外で生活しているチベタンもいるのだそうですが、まぁ前述の通り海外でも監視されていて、さらに2度とチベットに入境することはできないのだそうです。
チベットと言えば、2008年3月の暴動以降、外国人が立ち入るためには入境許可書が必要になっています。あと、暴動があった3月は基本的に許可書の発行が停止します。
中国人は入れるんだけどね。
でも、こういう時は 「香港、マカオ、台湾も外国扱い。だから3月はチベットに入れない」 らしく、Sandy が憤慨しておりました。普段は香港、マカオ、台湾は中国の一部だって言っておきながら、都合が悪くなると外国扱い。なんじゃそら。
台湾はそもそも中国と仲が悪いので、なかなか許可が下りないとか。
しっかし、ラサには本当に警察と軍隊っぽいのがゴマンとおりました。
気持ち悪いくらい。歩道を行進とかしているし。異常だよね。
中国の人に、「政府に意見するようなことをしたら拘束されちゃうのが、普通だと思う? 言論の自由ってほしいと思わない?」 って聞いたことがある人がいるらしいのですが、「政府に意見するってこと自体がわからない」 という反応だったみたいです。
ある意味すごい。10億人のマインドコントロール成功しているってところで。
だから、海外への個人旅行も近頃開始されたんだよね、きっと (一定の年収以上が必要だったはずですが)。
なんか、本当に怖い国だなぁ。
見たいものも沢山あって、本当に素晴らしい歴史があって、絶対にまた来たいのだけど、
住みたくない (笑)。
てか、タンをカーーーーーーーーーーッペッ!! ってのが、最後の最後までダメでした (笑)。
あと、くっちゃくちゃ音を立てて食べるのとか・・・(麺類すする日本人が嫌っていう欧米人と同じだw)。
どこでも子供におしっこさせちゃうところとか・・・バスとか列車とかの座席のところでだよ~。
ま、数日では見ないようなところまで見れたので、結果楽しかったと言えば楽しかったんですけどね☆ (もちろんまだまだ私の知らないことはあると思いますが~)